
この記事を書いたのは
睡眠オタクな作業療法士 石垣貴康です。
医療現場で延べ3万人以上の睡眠と身体の悩みに向き合い、現在は三重県・桑名市で「眠りのコツ研究所」と「Totonoe-整-」を運営しています。国家資格である作業療法士として、姿勢や動作の専門知識をもとに、科学的かつ実践的な睡眠改善を提案しています。専門職の育成や技術指導にも携わっています。
本ブログでは、医学的根拠と臨床経験に基づいた“リアルに使える睡眠情報”を、誰にでもわかりやすく、かつ深掘りしてお届けしています。

目次
【その日の疲れと睡眠時間は比例しない?】
肉体的疲労と睡眠時間の関係
運動や肉体労働などの身体的な疲れは、
一見「たくさん寝たくなる」と思われがちですが、
実際には睡眠時間より“睡眠の深さ”が変化します。
🔹 深部体温の上昇→下降が睡眠スイッチに
🔹 筋肉の疲労により、**睡眠圧(眠気)が高まり
🔹 特に徐波睡眠(深いノンレム睡眠)**が増加しやすい
▶ つまり、「質」は上がるが「時間」はさほど変わらないのが特徴です。

精神的疲労は逆に“眠れなく”なることも
頭を使いすぎたり、感情的に疲れた日(仕事・人間関係など)は、
眠りにつきにくくなることが多いです。
その理由は以下の通り:
🔸 脳の興奮状態(交感神経優位)
🔸 アドレナリン・コルチゾールの上昇
🔸 考えごとが止まらず入眠障害へ
▶ 精神的疲労は、睡眠時間を必要としていても、入眠や中途覚醒が増えやすいのです。
最近、睡眠時間が長くなった人へ|考えられる5つの理由
睡眠負債のリカバリー期間
過去の睡眠不足が積み重なることで、“今”眠気が強く出ている可能性があります。
「寝だめ」はできなくても、脳は自然と回復モードに入ろうとするのです。
精神的ストレス後の“副交感神経優位”期間
ストレスが一段落したあと、
身体は副交感神経を優位にし、回復モードへ自動切替します。
このときに、普段より長く眠れることがあります。
脳の過労による回復要求
脳の情報処理量が多い現代、情報疲れ・決断疲れによっても長時間睡眠が必要になります。
特に前頭葉の過活動は強い眠気を引き起こします。
ホルモンバランスの変化
メラトニン・コルチゾール・オレキシンなどのホルモンリズムの乱れにより、
睡眠時間が長くなることがあります。
特に季節の変わり目や生活習慣の変化で起こりやすいです。
うつ・自律神経失調症の兆候の可能性
✅ 長く寝てもスッキリしない
✅ 無気力・疲労感が日中も続く
こうした症状があれば、軽度のうつ状態や自律神経の不調の可能性も。
必要に応じて専門医の相談を。

【疲労に左右されない“正しい睡眠戦略”】
日々の睡眠を左右する要因は“疲労”だけじゃない
- 朝日を浴びているか?
- 寝る前のスマホ使用は?
- 食事・カフェインの時間帯は?
- 睡眠習慣は一定か?
これらが整っていないと、どれだけ疲れていても眠れません。
“疲労”を感じたら意識すべき3ステップ
① 入浴やストレッチで副交感神経を優位にする
② 寝室環境を快適に保つ(温度・光・音)
③ 翌朝の太陽光でリズムをリセット

✅まとめ|“疲れたから眠れる”は幻想!
疲労タイプ | 睡眠への影響 | 備考 |
---|---|---|
肉体的疲労 | 睡眠圧↑/深い眠りに | 徐波睡眠が増加 |
精神的疲労 | 入眠障害・浅い眠り | 自律神経の乱れ |
睡眠負債 | 睡眠時間が増える | リカバリー反応 |
▶ 睡眠は「疲れ」だけでは決まりません。
“整った生活リズム”と“適切なケア”が本物の回復睡眠を導きます。
▼気になる記事5選▼
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