適度な運動によって食欲が増進すると、
栄養素のバランスを整えやすくなります。
また、運動は深い睡眠を促し、
さらには成長ホルモンの分泌も刺激してくれます。
目次
①現代の子どもたちは運動不足
☑低体温児
☑肥満児
☑身体機能低下
☑体力の低下
☑不良姿勢
など昔と比べて機能低下が起きています。
②大人の都合
また会社や職場では、能力主義や成果主義によって評価され、効率化や利益追求が求められる。
このような社会の仕組みや考え方が、そのまま子どものスポーツ活動運営や指導にも持ち込まれている。
これも問題かと感じています。
「勝利」をチームの目標に掲げ、それに向けて激しいトレーニングのノルマが与えられ、習得度や上達度、根性で頑張る姿勢や努力度合い、あるいはチームへの貢献度合いが能力や成果として評価される。
結果や成果を求めているのは大人。
運動やスポーツは、本来、習い事ではない。
スポーツは楽しければいいと私は個人的に思います。
③現在の体育の問題
スポーツスキルの習得が目的化し、課題達成型科目になっている。
例:バスケのドリブルからレイアップシュートというスキルが学習目標
このスキルの習得練習や上達が課題となり、
上手にできれば評価が5、
下手であれば1の評価になる。
体育は身体の教育だから、スキル習得度合いで評価されるものではない。
できた、できないではなく、取り組むこと自体が大切だと思います。
水泳が苦手だった私は、いくら頑張っても夏の成績は毎年下がる一方でした・・・
子ども自身が試行錯誤しながらやり方を身につけていく。それが本来の身体教育だと思います。
体育は身体教育なので、スポーツと身体教育は分けて考える必要がある。
身体の動かし方、知識は知財になります。
子どもたちの成長や社会生活を支えるうえで、非常に大切なものになっていきます。
遊びがスゴイ!6つの理由
①とにかく集中力・想像力・発想力は遊びで育つ
脳の「前頭前野」が活発に働く
→「頭のよさ」や集中力につながる
想像力や発想力は、自由にできる環境が土台となって育ちます。
②人間性のバランスが育つ
世の中で活躍する人は
ただ頭がいい、ただ仕事ができる
+相手の心を動かす、質の高いコミュ力など
「人間性のバランスが良い」人
のことを言われるかと思います。
そんな人になる土台作り=「遊び」
子どもが初めて、誰かと協同して何かを作り上げたり、自然とコミュニケーションを取るシチュエーションが豊富にあるのが遊びです。
そんな経験が一生ものになってきます。
③遊びは刺激と実体験の宝庫
知的教育には目的がある。
けど遊びには目的なんかありません。
遊びでは、体験できることや五感から受ける刺激の幅は圧倒的な量です。
幼少期は脳を育てていく大切な時期!
触って、見て、匂いを嗅いで、音を聴いて
感じていく行為の全てが脳への刺激。
遊びの実体験、刺激のその経験が脳を強く育てていき、子どもの成長の起爆剤になります。
幼少期の刺激と実体験の幅はその子の将来の可能性の幅と捉えても大袈裟でもないはずです。
④学ぶ力が育つ
遊びこむ経験を多くしている子
=学びに向かう力が強い
自由に好きな遊びをする、好きなことや得意なことを活かして遊ぶ、遊びに自分なりの工夫を加える、挑戦的な活動に取り組む。
これは勉強する姿勢にもつなると言われています。
ベネッセが2016年に行った調査では、
運動能力が高い子=学習能力が高い
と報告されています。出来杉君ですね。笑
運動はニューロンの数を増やして、物を覚えたり認知する神経を育て、思考力に関わる神経伝達物質の分泌も増やします。
外で遊ぶ=学習能力の向上に繋がる
ということですね。
⑤思いっきり遊ぶことで夜の良い睡眠にもつながる
子どもが「外で遊んでいる時間」
1981年と2016年で比べた調査では、
2時11分→1時間12分と
約1時間も減少!!
夜の睡眠は遊びと同じくらい大事
▼よく眠れていない子どもにおこりやすこと▼
①風をひきやすくなる、病弱になる
(免疫力・抵抗力が鈍る)
②カラダの成長が遅れる
(成長ホルモンの分泌を含め、本来もつ成長の能力が鈍るため)
③運動が苦手になる
(運動機能の発達学習が遅れるため)
④学力が低下する
(本来持っている注意力・・集中力・記憶力が活かせなくなるため)
⑤イライラや不安が大きく、心の安定を欠きやすくなる
(不安に対する脳の抑制がききにくくなるため)
⑥肥満になりやすくなる
(食欲の制御がききにくく、代謝が下がるため)
親の生活スタンスは、
子どものなかに自然と刷り込まれていきます。
大人の意識、認識が変わらなければ、子どもの生活を変えることはできません。
眠るのは誰でもできるが、
良い眠りを得るには工夫と技術が要る。
⑥自己肯定感と自信のある子に育つ
遊びの中には
無数の「できた!」が存在する
その「できた!」の繰り返しが
自信や自己肯定感を作っていくことに繋がる。
遊びへ向かう能動的な子どもたちの姿勢は、課題に向かっていく自分自身の心を強くすることにつながります。
まとめ
「子どもは風の子」
もう過去のものなのでしょうか?
親が子供のころの環境と、
今の子の環境は違います!
子どもの環境を見直しましょう。
ひと昔前は、普段の外遊びの中で、無意識に基本動作を体験することができていました。
しかし現代は、子どもたちのあそびが成立するのに必要な三つの間=「仲間、時間、空間(場所)」が失われてしまい、自由にあそべる環境がなくなっています。
ですから、
「意識的に遊ぶ」
ことが必要です。
運動が苦手な親御さんもいらっしゃると思いますが、上手下手よりも親が本気で楽しむ姿こそ、子どもの好奇心を育み、運動を好きになる近道とるかと思います。
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