寒い季節になると「寒さで眠れない」という悩みが増えます。
寒波や冷えの影響で寝つきが悪くなることは非常に一般的です。
この問題を解決するためには、睡眠環境や日常生活での対策が重要です。
この記事では、寒さで眠れない原因とその対策について詳しく説明します。
目次
寒さで眠れない原因
1. 体温調節の問題
寒冷環境にいると、体温が下がりやすくなり、特に手足の冷えが原因で寝つきが悪くなります。
自律神経が乱れ、交感神経が優位になることで、眠気が感じられなくなります。
眠るときは副交感神経が優位になることで眠気がくるので、その逆の方向になってしまいます。
2. 室温と寝具の影響
寝室の室温が低すぎると、交感神経が優位となり、身体が覚醒傾向になります。このような環境は快適な睡眠環境とはいえません。特に、暖房がついていない寝室や保温対策がされていない布団では、体温の調整が難しくなります。
このように寝室環境は睡眠の質に大きく影響します。
▼季節別の体温管理テクニック▼
3. 湿度と乾燥の問題
寒い時期は湿度が低くなりがちで、乾燥による喉の痛みや静電気が発生しやすくなります。
これにより、夜中に何度も目が覚めてしまうことがあります。
湿度が適切でないうえに、無呼吸や口呼吸での睡眠では、一晩中呼吸器官に負担がかかり、睡眠の質が低下します。
▼寝床内温度について▼
寒さで眠れない方への具体的な対策
1. 睡眠環境の改善
睡眠環境を整えることが大切です。まずは、寝室の室温を18〜22度に選び、適切な湿度(40〜60%)を維持しましょう。
また、電気毛布や湯たんぽを使って布団を温めることで、寒さ対策ができます。温めすぎは眠れないため、温度管理に注意しましょう。
2.保温効果の高い寝具を選ぶ
保温性の高い布団カバーや毛布、スリッパ、コットンのパジャマなどを使用することで、体を暖かく過ごすことができます。
特に、足元を温めることで全身の血液循環が良くなり、手足の冷えが改善されますね。ただ足湯や厚着をしすぎない適度な防寒対策も有効です。
寒すぎて眠れない以外、眠るときの靴下はオススメしません。
3.リラックスするための工夫
寒さで緊張した身体をほぐすためには、ストレッチや軽い体操を行うと良いでしょう。
ラベンダーやアロマオイルを使ってリラックス効果を高めることもおすすめです。体の芯まで温めることで、副交感神経が優位になり、寝つきが良くなります。
4. 寝具と寝室の工夫
寒さ対策だけでなく、寝具の質にもこだわりましょう。 個人の体型や姿勢に合った良いマットレスや遮光カーテン、快適な高さの枕を使うことで、より快適な睡眠が得られます。季節に寝具の素材を合わせることで、寒さを感じにくいことができます。
まとめ
寒さで眠れないという悩みは、適切な対策をとることで解消できます。 室温や湿度の調整、保温性の高い寝具の使用、リラックス方法の実践などが有効です。
特に、自律神経を整えるためにこの冬、快適な睡眠を手に入れるために、ぜひこれらの対策を試してみてください。
眠れない夜を解消し、健康で快適な生活を送りましょうましょう。
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参考文献
- National Sleep Foundation
“Temperature and Sleep: What’s the Best Sleeping Temperature?“ - 日本睡眠学会
「睡眠と温度の関係」 - Horne, J. A., & Östberg, O. (1976)
“A Self-Assessment Questionnaire to Determine Morningness-Eveningness in Human Circadian Rhythms.”
International Journal of Chronobiology, 4(2), 97–110. - Harvard Medical School – Division of Sleep Medicine
“The Impact of Sleep Environment on Quality of Sleep.” - World Health Organization (WHO)
“Indoor Air Quality and Health: Managing Humidity and Temperature.“