ベッドパッドと敷パッドの違いとは?睡眠オタクが徹底解説!

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この記事を書いたのは

睡眠オタクな作業療法士 石垣貴康です。

医療現場で延べ3万人以上の睡眠と身体の悩みに向き合い、現在は三重県で「眠りのコツ研究所」と「Totonoe-整-」を運営しています。

国家資格である作業療法士として、姿勢や動作の専門知識をもとに、科学的かつ実践的な睡眠改善を提案しています。専門職の育成や技術指導にも携わっています。

本ブログでは、医学的根拠と臨床経験に基づいた“リアルに使える睡眠情報”を、誰にでもわかりやすく、かつ深掘りしてお届けしています。

快適な睡眠環境を作るために欠かせない寝具選び。

その中でも「ベッドパッド」と「敷パッド」の違いは意外と知られていないものです。

私自身も「そういえば・・」という感じでした。

本記事では、それぞれの役割、特徴、そしてどのように使い分けるべきかを科学的な視点から解説します。

この記事を読めば、あなたも寝具選びのプロになれるかもしれません。

ベッドパッドとは?敷きパッドとの違いやおすすめの選び方を紹介 – RASIK(ラシク)家具・インテリア専門店
引用元:RASIK

ベッドパッドとは?その役割と特徴

ベッドパッドの役割

ベッドパッドは主に「マットレスを保護するため」に使用されるものです。

以下のような役割を持っています。

  1. マットレスの寿命を延ばす: マットレスに汗や汚れが染み込むのを防ぎます。
  2. 体圧分散の補助: 硬いマットレスに柔らかさを加え、寝心地を改善します。
  3. 断熱性の向上: 冬場にマットレスからの冷気を遮断する効果があります。

主な素材

  1. ウレタンフォーム
  2. ラテックス
  3. 羊毛や綿

これらの素材は、体圧を適切に分散し、腰や肩への負担を軽減します。

🧠 豆知識:羊毛ベッドパッドの驚くべき吸湿力

羊毛は自重の約30%もの水分を吸収できると言われています。人は一晩でコップ一杯分の汗をかくため、羊毛製ベッドパッドは蒸れにくく快眠に最適とされます。

敷パッドとは?その役割と特徴

敷パッドの役割

敷パッドは「直接肌に触れる部分の快適さを高める」ことを目的に使用されます。

以下のような効果があります。

  1. 吸湿性と通気性の向上: 夏場に汗を吸収し、涼しさを保ちます。
  2. 寝心地の向上: 季節に応じた素材で、快適な寝具環境を提供します。
  3. 清潔さの維持: 洗濯が可能なため、清潔な寝具を保つのに役立ちます。

主な素材

  1. 綿
  2. ポリエステル
  3. 冬場にはボア素材やフランネルが人気

🧠 豆知識:夏用敷パッドには「接触冷感」表示のカラクリがある?

接触冷感」と表示されている敷パッドの多くは、Q-max(最大熱吸収速度)という数値で冷たさを評価しています。

Q-maxが0.3以上あると“冷たい”と感じやすく、夏の敷パッド選びでは注目すべき数値です。

ベッドパッドと敷パッドの違いを科学的に分析

項目ベッドパッド敷パッド
主な役割マットレスの保護、体圧分散肌触りの改善、吸湿性の向上
素材ウレタンフォーム、ラテックスなど綿、ポリエステル、ボアなど
洗濯のしやすさ素材による(不可の場合も多い)洗濯可能
季節対応通年使用可能季節ごとに素材を選択可能

🧠 豆知識:見た目で区別するなら「ゴムの位置」に注目!

敷パッドには四隅にゴムバンドがあることが一般的ですが、ベッドパッドはマットレスの下に隠す前提のため、ゴムがないタイプやベルト式が多く、外観で見分けることもできます。

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どちらを選ぶべき?使用シーンに応じた選択のポイント

マットレスを長持ちさせたい方: ベッドパッドを選びましょう。特に硬めのマットレスを使用している場合、体圧分散効果も期待できます。

季節や肌触りを重視したい方: 敷パッドがオススメです。夏場には通気性の高い素材、冬場には保温性の高い素材を選びましょう。

併用もアリ!

両方を併用することで、マットレスの保護と快適な肌触りの両立が可能です。

🧠 豆知識:睡眠の質を高めたいなら“体圧分散”がカギ!

敷パッドでは寝心地は変わっても「体圧分散」は基本的に起こりません。腰痛対策や熟睡のためには、ベッドパッドやマットレスの見直しが効果的と報告されています(JAS Sleep Study 2019)。

科学的根拠:快適な寝具環境がもたらす健康効果

研究によると、適切な寝具を選ぶことで睡眠の質が向上し、以下の効果が得られることが示されています。

  • 深い睡眠の誘発: 体圧分散が適切に行われることで、途中覚醒が減少します(参考文献1)。
  • 体温調節の向上: 通気性の良い素材が体温調節を助け、熟睡を促します(参考文献2)。

🧠 豆知識:寝具の素材が「寝返りの回数」に影響するって知ってた?

ある研究では、硬すぎる寝具は寝返りを減らし、逆に柔らかすぎると深部体温が下がりにくいという結果が示されました。素材の選び方は、睡眠の深さや中途覚醒にも影響を与えるのです。

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まとめ

ベッドパッドと敷パッドの違いを理解し、自分に合った寝具を選ぶことが快適な睡眠への第一歩です。

寝具選びで迷った際には、この記事を参考にしてください。睡眠オタクが全力でサポートします!

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参考文献

  • Sleep Foundation. “The Impact of Mattress on Sleep Quality.” [URL]
  • Nakamura, T., et al. (2018). “Thermoregulatory Effects of Bedding Materials on Sleep.” Sleep Medicine Journal, 45, 12-18.
  • 高橋和也. (2020).「快眠と寝具選び」医学書院.
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