
この記事を書いたのは
睡眠オタクな作業療法士 石垣貴康です。
医療現場で延べ3万人以上の睡眠と身体の悩みに向き合い、現在は三重県で「眠りのコツ研究所」と「Totonoe-整-」を運営しています。国家資格である作業療法士として、姿勢や動作の専門知識をもとに、科学的かつ実践的な睡眠改善を提案しています。専門職の育成や技術指導にも携わっています。
本ブログでは、医学的根拠と臨床経験に基づいた“リアルに使える睡眠情報”を、誰にでもわかりやすく、かつ深掘りしてお届けしています。
目次
🌧なぜ雨の日は気分が落ち込むのか?科学的メカニズム
🧠日照時間の減少がセロトニンを減らす
雨の日は太陽の光が遮られ、体内時計を整える「セロトニン」の分泌が低下します。
このセロトニンは“幸せホルモン”とも呼ばれ、感情の安定に不可欠です。
減少することで、やる気の低下や不安感が強まりやすくなります。
🧩豆知識:曇り空でも、朝に窓辺に立つだけで脳内のセロトニンはある程度活性化するといわれています!
🌡気圧の変化が自律神経に影響
雨の日に気圧が下がると、副交感神経が優位になり、眠気やだるさが強くなります。
また、交感神経の働きが鈍ることで“スイッチが入らない”状態に。
☕豆知識:気圧の急降下が頭痛を引き起こす「気象病」も、メンタル不調のサインとして要注意。
🚶♂️活動量が減り、気分が沈む
外出が億劫になり、歩く・太陽を浴びるといった行動が減ることで、うつ傾向が強まりやすくなります。
身体を動かさないと、脳内で気分を高める神経伝達物質(ドーパミン、ノルアドレナリンなど)も減少してしまうのです。
🚶♀️豆知識:室内でも軽いストレッチをするだけで、気分が前向きになる研究があります!

🌀雨の日に起きやすいメンタル症状とは?
😩無気力・倦怠感
「何もしたくない」「ベッドから出られない」と感じやすいのは、ホルモンと自律神経のバランスが崩れているサイン。
雨の日は特にこの傾向が顕著になります。
😞ネガティブ思考
光の不足によって脳内の情報処理も鈍り、「嫌なことばかり考えてしまう」状態になりがち。
雨音が“環境的ストレス”として作用する人もいます。
🕯孤独感・焦燥感
外界との接触が減ることで、社会的孤立感が強まることも。
特にフリーランス・在宅ワーカーの方は要注意です。

🌈雨の日の憂鬱を晴らす具体的な対処法5選
① 朝一番にカーテンを開ける
光が弱くても、網膜からの刺激は体内時計を整える効果あり。
② 室内でできる有酸素運動を10分
軽いエアロビやステップ運動で、セロトニンやドーパミンを活性化。
③ アロマや音楽で感覚に刺激を
柑橘系の香りや、アップテンポの音楽は気分を切り替えるスイッチに。
④ タスクを小分けにして達成感を得る
「ToDoリスト」を細かく設定し、“できた”体験を積み重ねると自己肯定感がアップ。
⑤ 意識して誰かと話す
孤立感を防ぎ、脳にポジティブな刺激が加わる。天気の話でもOK!

🕕時間帯別:この時間になると人はこうなりやすい
時間帯 | なりやすい状態 | 解説 |
---|---|---|
朝(6-9時) | 無気力・寝起きの悪さ | セロトニン不足+副交感神経優位 |
昼(12-15時) | 眠気・集中力低下 | 気圧変化で血流が落ちやすい |
夕方(16-18時) | 焦燥・不安感 | 「今日何もできなかった」と自己否定が強まりやすい |
夜(20-22時) | ネガティブ反芻思考 | SNS・スマホで比較疲れ+孤独感 |
☀雨の日メンタルの改善には“天気を超える習慣”が必要
天気は変えられませんが、自分の行動は変えられます。
雨が降るたびに気分が沈んでしまう人は、ぜひ“習慣”から見直してみてください。
セロトニンを意識した朝の光、動き出しのルーティン、そして他者との関わり。
これらは、気象に左右されない“しなやかな心”を作ってくれます。

📝まとめ|雨の日に憂鬱になるのは、心ではなく“脳と身体の反応”
- 雨の日のメンタル不調は自然な脳の反応であり、決して「甘え」ではありません。
- セロトニン・自律神経・行動量の低下が主な要因。
- 習慣を整えれば、どんな天気でも安定した気分で過ごせる。
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