こんにちは、睡眠オタOTの石垣です。
朝、目が覚めてすぐにスマホを手に取り、LINEやインスタ、X(旧Twitter)をチェックしていませんか?
その行動、あなたの「脳」と「自律神経」と「睡眠の質」に、かなりのダメージを与えているかもしれません。
目覚ましをみたら、そのまま・・・なんて声をよく聞きます。
今回は、「朝起きてすぐSNSをチェックすることが、なぜ危険なのか?」
を、脳科学・自律神経・睡眠医学の観点から徹底的に解説します。

目次
🧠 寝起きの脳は“ぼんやり”が正解
💤 睡眠慣性とは?
起床直後の脳は、「睡眠慣性(Sleep Inertia)」というぼんやり状態にあります。
- 判断力・集中力が低下し
- ぼーっとしていることが自然な状態
なのですが…そこで急にスマホから情報の洪水を浴びると、脳が「処理不能」状態に。
▶ 脳は「まだ寝てる」のに、情報だけが怒涛のように流れ込む。
このギャップがストレスを生みます。

📱 SNSチェックは“朝の交感神経ジャック”
🚨 交感神経の過剰刺激
SNS通知・コメント・画像・ニュース…
これらは全て、交感神経を一気に刺激します。
交感神経とは「闘争か逃走」のスイッチ。
- 血圧上昇
- 心拍数増加
- 胃腸機能低下
まさに、“朝イチから戦闘態勢”になるわけです。
▶ でも、起きたばかりの身体にはその負荷が大きすぎる。
🧠 前頭前野が疲れる=その日が終わる
朝にSNSで使われるのは脳の司令塔「前頭前野」。
- 情報の取捨選択
- 他人との比較
- 感情コントロール
これを起きてすぐフル稼働させてしまうと、脳のエネルギーが午前中で尽きることも。
▶「朝からSNS見た日は、なぜかやる気が出ない」…それ、脳が疲れてるサインです。

😨 ネガティブ情報が一日を支配する
SNSのタイムラインには、
- 他人の幸せアピール
- 炎上・悪口・ネガティブニュース
などが並びます。これが朝一番に視覚に入ると、脳が「不安モード」に入ってしまいます。
ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌が増え、不安感・焦燥感・イライラしやすくなります。
▶ 朝の気分が悪いと、その日1日が“負けモード”になる。
🔁 睡眠の質にも悪影響
朝一番のスマホ習慣は、睡眠にも悪影響を及ぼします。
- 朝日を浴びない
- 身体を動かさない
- SNSで脳疲労を起こす
こうした行動は、メラトニンのリズムを乱し、夜の寝つきを悪くします。
▶「朝のスマホ」が「夜の不眠」につながる。まさに“睡眠負債スパイラル”。

📊 SNSの習慣が引き起こす悪循環
行動 | 影響 | 長期的リスク |
---|---|---|
起床後すぐにSNSを見る | 睡眠慣性を壊す・交感神経が過剰反応 | 慢性疲労・集中力低下 |
情報過多に晒される | 前頭前野が早期疲労 | 午後のパフォーマンス低下 |
ネガティブ情報に触れる | コルチゾール増加 | 不安感・メンタル不調 |
朝日を浴びない | 体内時計のズレ | 入眠困難・睡眠障害 |
✅ 睡眠オタOTからのアドバイス
朝SNSチェックをやめるには?
- スマホは寝室に持ち込まない
- 起きたらまずカーテンを開ける
- 白湯を飲む・軽くストレッチ
- 30分後にSNSチェックタイムを設定する
▶ 朝一番の10分を変えるだけで、その日の睡眠の質まで変わります。
💡 まとめ|「朝SNS」は“脳と睡眠の敵”
- 脳は朝ゆっくり立ち上がるもの
- SNSの刺激は朝には強すぎる
- 不安・焦り・睡眠の質低下を引き起こす
- 習慣化すると「日中の不調→夜の不眠→翌朝のスマホ依存」という悪循環に

🔔 ぜひ試してみてください!
明日から「朝一番、スマホを見ない」を1週間だけ続けてみてください。
きっと、朝の気分・昼の集中力・夜の寝つきが変わりますよ。
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📚 参考文献
- Tassi, P., & Muzet, A. (2000). Sleep inertia. Sleep medicine reviews, 4(4), 341-353.
- Cain, N., & Gradisar, M. (2010). Electronic media use and sleep in school-aged children and adolescents: A review. Sleep medicine, 11(8), 735-742.
- Levenson, J. C., Shensa, A., Sidani, J. E., Colditz, J. B., & Primack, B. A. (2016). The association between social media use and sleep disturbance among young adults. Preventive medicine, 85, 36–41.
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