【保存版】朝起きられない原因を徹底解説:その理由と対処法を睡眠オタク作業療法士が語る

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朝起きられない=甘え?それ誤解!

まず断言します。
「朝起きられないのは自己管理ができていないから」…というのは誤解です。

朝起きれずに不登校になる学生が近年増えています。

そして、スマホの影響で夜遅くなる。ということも増えています。

どこでも仕事ができるようになり、就寝時間が遅れている現代。

これが「朝起きれない」という結果になります。

実際、私のところにくる相談でも多い問題です。

現代の“起きられなさ”には、医学的な病気、ホルモン異常、神経系の問題、心理的ストレス、社会制度の歪みなど、複数の原因が絡んでいます。
甘えではなく、「現代社会の歪みによる生理的な反応」とも言えるのです。

【分類】朝起きられない原因は4つに分けられる

朝起きられない原因は、以下の4分類で整理できます。

分類具体的な原因例
① 生理的・身体的概日リズム障害、睡眠不足、体温調節異常
② 心理的・精神的うつ、不安、愛着障害、心因性無気力
③ 環境的・生活習慣的スマホ依存、夜更かし、運動不足、寝室環境
④ 社会的・制度的学校開始時間、通勤通学時間、夜型社会

【医学的・生理学的原因】身体が「起きるモード」になれない理由

■ 睡眠相後退症候群(DSPS)

  • 生体時計が遅れているため、夜眠くならず朝起きられない
  • 思春期〜若年層に多い
  • 通常の学校・仕事時間とズレが生じる

■ 睡眠不足・睡眠負債

  • 6時間未満の睡眠が慢性化
  • 脳の覚醒スイッチが入らない
  • 特に前頭前野の機能低下による意欲低下

■ 自律神経の乱れ

  • 朝、交感神経がうまく優位にならず血圧が上がらない、体温が上がらない
  • 低体温傾向の人は特に起きにくい

■ 甲状腺機能低下症・貧血など内科疾患

  • エネルギー不足状態で覚醒できない

【心理的・精神的原因】「起きたくない」の背景にあるもの

■ うつ状態・抑うつ気分

■ 不安・ストレス・心因性無気力

  • 学校・職場が苦痛→無意識に覚醒をブロック
  • 無気力や不登校・出社拒否へ

■ 起立性調節障害(OD)

  • 思春期によく見られる
  • 自律神経の機能不全で立ち上がると脳血流が下がる→起きられない
  • 甘えではなく、身体の問題

【生活習慣・環境要因】自ら作る“起きられない身体”

■ 就寝前スマホ・ブルーライト

  • メラトニン分泌を抑制 → 入眠遅延
  • 翌朝起きられない原因に直結

■ 運動不足

  • 昼間の活動量が少ないと睡眠圧が弱まる
  • 寝つきが悪く、翌朝も眠い

■ 寝室環境の悪さ

  • 遮光・温度・音の環境が整っていないと深い眠りがとれず
  • 朝もすっきり起きられない

【社会的・文化的背景】“早起き信仰”が起きられない人を苦しめる

■ 学校や会社の開始時間が早すぎる

  • 特に中高生は生物学的に朝型になれない(睡眠相が遅れる)

■ 夜型社会

  • テレビ・スマホ・SNSが深夜でも盛ん
  • 社会全体が**「夜型」にシフトしている**

■ 「朝型が偉い」という価値観

  • 遅起き=怠惰という偏見
  • 本来の**睡眠タイプ(クロノタイプ)**を無視した社会構造

原因別、対処方法の原則

原因タイプ対処法の例
睡眠相後退光療法、朝の散歩、起床時間固定
睡眠負債睡眠時間の記録、毎日7.5時間確保
心理的要因カウンセリング、認知行動療法(CBT)
起立性調節障害水分・塩分摂取、起床時の段階的動作
環境・生活習慣スマホ断ち、寝室の温度調整、運動
睡眠講座や相談は随時受付中です

まとめ:あなたの「起きられない」は“症状”です

  1. 「起きられない」は意志や性格の問題ではなく、科学的な理由があります
  2. 甘えでもサボりでもなく、体の悲鳴心のSOSの表れかもしれません
  3. 原因を正しく理解し、あなたに合った方法で朝を変えることは可能です

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