
この記事を書いたのは
睡眠オタクな作業療法士 石垣貴康です。
医療現場で延べ3万人以上の睡眠と身体の悩みに向き合い、現在は三重県で「眠りのコツ研究所」と「Totonoe-整-」を運営しています。国家資格である作業療法士として、姿勢や動作の専門知識をもとに、科学的かつ実践的な睡眠改善を提案しています。専門職の育成や技術指導にも携わっています。
本ブログでは、医学的根拠と臨床経験に基づいた“リアルに使える睡眠情報”を、誰にでもわかりやすく、かつ深掘りしてお届けしています。
6月〜7月にかけて、
「なんだか気分が沈む」
「やる気が出ない」
「身体が重だるい」
と感じていませんか?
実はこの時期は、年間の中でもメンタルが不安定になりやすいシーズン。
気圧の変化・湿気・気温差・日照不足・環境変化などが重なり、心と身体にじわじわ影響を及ぼします。

目次
✅6月〜7月の“心と体”に起こる具体的な症状とは?
🧠 メンタル面の症状
- やる気の低下、無気力
- 気分が沈む、泣きたくなる
- イライラしやすい
- 不安感、焦燥感が増す
- 集中できない
🦴 身体面の症状
- 頭痛・肩こり・めまい
- 消化不良・食欲不振
- 眠気が取れない・睡眠の質の低下
- 体のだるさ・疲労感
📝豆知識:「6月病」「夏季うつ」など、この時期特有のメンタル症状には医学的な背景があります。

✅6月〜7月に気分が落ち込みやすい理由とは?
☔1. 梅雨の気圧変化と日照不足がメンタルを直撃
- 気圧の低下や気象変動は自律神経の乱れを引き起こします。
- 気象病・セロトニン不足により、気分が沈みやすくなります。
- 日照時間が短くなる6月は、特に「季節性うつ」のリスクが高まります。
🧠 豆知識:セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、朝日を浴びることで分泌が促進されます。
💤2. 寝苦しさと睡眠不足がメンタルに悪影響
- 湿気と気温上昇で寝苦しい夜が増加。
- 寝不足が続くと、睡眠の質の低下→日中の集中力低下や情緒不安定に。
- 寝具の素材や冷房、除湿機の活用も重要です。
🧠 豆知識:寝室の湿度は50〜60%が理想。湿気が多すぎると深部体温の放熱がうまくいかず眠りが浅くなります。
🥵3. 夏バテと気温差ストレスで自律神経が乱れる
- 冷房と外気の急な温度差が自律神経に負担をかけます。
- 冷たいものの摂取が多くなることで胃腸が弱り、倦怠感が増します。
- 食欲不振・体温調節困難・水分不足にも注意。
🧠 豆知識:「夏うつ」は冬のうつと逆で、“光の多さ・暑さ・寝不足”が引き金になります。
😩4. 新年度疲れがピークに達する時期
- 4月からの新生活による人間関係のストレスや適応疲労が溜まる頃。
- 学校でも会社でも「中間評価」や「期末」が重なりプレッシャーが増加。
- 頑張り続けた結果、「燃え尽き症候群(バーンアウト)」を感じる人も。
🧠 豆知識:適応障害の多くは、2〜3ヶ月後に症状がピークになるとされており、ちょうど6〜7月がその時期。

✅この時期を乗り越えるための実践的対策
☀朝の散歩や光を浴びる習慣
- 日光を浴びることはセロトニン分泌の基本。
- 朝5〜8時の光が効果的で、体内時計もリセットされます。
🛏睡眠環境の整備(除湿・寝具の見直し)
- 冷感素材のシーツや、通気性の高いパジャマが有効。
- 除湿機やエアコンは温度と湿度の両方を管理。
🍲食事・水分補給の見直し
- 胃腸を冷やさず、温かいスープや消化の良いものを意識。
- カフェインやアルコールは控えめに。
🧘♂️無理をしない・休む習慣をつける
- 「やる気が出ない=怠けている」ではありません。
- 意識して休息日を取り入れることで、メンタル回復のリズムが作れます。
✅まとめ:6〜7月は“心の梅雨”、整える意識が大事
6月〜7月は、気候・社会的ストレス・体調の変化がすべて重なる“心の谷間”の季節。
気分の落ち込みやだるさは「がんばりが足りない」のではなく、「身体の反応」です。
無理せず、自分に合った休息と工夫で、夏を気持ちよく迎えましょう。
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