
目次
花粉症で鼻づまりが夜ひどくなる原因とは?寝ると悪化する理由と睡眠への影響
春の訪れとともに、多くの人が悩まされるのが花粉症です。
特に「夜になると鼻が詰まる」「寝ると苦しい」と感じる方は少なくありません。
花粉による鼻づまりは、単なる不快症状ではなく、睡眠の質を低下させ、日中のパフォーマンスにまで影響する問題です。
なぜ花粉症の鼻づまりは夜に悪化するのでしょうか?
この記事では、花粉症による鼻づまりのメカニズムと、夜間に症状が強くなる科学的理由、そして睡眠を守る具体的な対策まで詳しく解説します。

花粉が鼻づまりを引き起こす理由
花粉症は、スギやヒノキなどの花粉が体内に侵入した際、免疫システムが過剰に反応することで起こるアレルギー疾患です。
花粉を「異物」と認識した体は、ヒスタミンなどの炎症性物質を放出します。
ヒスタミンが放出されると、
・鼻の血管が拡張
・鼻粘膜が腫れる
・分泌物が増加
この結果、鼻づまりが起こります。
つまり鼻づまりの正体は、鼻粘膜の“炎症&うっ血”です。

花粉症による鼻づまりが睡眠に与える影響
鼻づまりは単なる不快症状ではありません。
鼻呼吸ができなくなると、
・口呼吸になる
・喉が乾燥する
・いびきが増える
・睡眠時無呼吸のリスクが上がる
さらに、睡眠の質が低下すると、
・日中の集中力低下
・疲労感の増加
・自律神経の乱れ
が起こります。
実際、慢性的な鼻閉は深い睡眠(ノンレム睡眠)を減少させることが報告されています。
鼻づまりは「鼻の問題」ではなく、全身機能の問題なのです。

花粉症の症状が夜に強くなる本当の理由
「日中より夜のほうがつらい」
これには明確な理由があります。
① 横になることで鼻がうっ血する
寝ると重力の影響で血液が上半身に集まりやすくなります。
もともと炎症を起こしている鼻粘膜は、さらに腫れやすくなり、鼻づまりが悪化します。
これは花粉症でなくても起こる現象ですが、アレルギー状態ではより顕著です。
② 夜は副交感神経が優位になる
人の体は夜になると副交感神経が優位になります。
副交感神経が優位になると、血管は拡張しやすくなります。
鼻粘膜の血管も例外ではありません。
つまり夜は、生理的に「鼻が詰まりやすい時間帯」なのです。
③ ヒスタミンは夜間に増えやすい
研究では、ヒスタミン分泌には日内リズムがあることが示唆されています。
夜間は炎症反応が強まりやすく、アレルギー症状が悪化する傾向があります。
④ 寝室に花粉が蓄積している
・布団
・枕
・カーテン
・カーペット
これらは花粉の“貯蔵庫”です。
日中持ち帰った花粉が寝室に拡散し、夜間に吸い込み続けることになります。
⑤ 体温変化と湿度
夜は体温が低下し、鼻粘膜の血流が変化します。
また湿度条件によっては花粉やハウスダストが舞いやすくなることもあります。
▼よく一緒に読まれる記事▼
夜間の花粉症を軽減する具体策
1. 帰宅直後の対策が最重要
・玄関で衣類を払う
・すぐに着替える
・シャワーで花粉を落とす
これを徹底するだけで寝室の花粉量は大きく変わります。
2. 寝室を「花粉ゼロ空間」に近づける
・空気清浄機(HEPAフィルター)使用
・布団乾燥機+掃除機
・枕カバー頻回洗濯
特に枕は顔に最も近い“花粉源”です。
3. 就寝前の鼻ケア
・生理食塩水による鼻洗浄
・点鼻薬(医師指導のもと)
・抗ヒスタミン薬の適切な使用
ただし、第一世代抗ヒスタミン薬は眠気を誘発しますが、睡眠の質を下げる可能性もあります。
※薬の選択は医師と相談してください。
4. 上半身を少し高くして寝る
枕を少し高めにすることで、鼻のうっ血を軽減できます。
重力を利用するシンプルな対策ですが効果的です。

花粉症の鼻づまりを放置するとどうなるか
慢性的な鼻づまりは、
・慢性疲労
・自律神経失調
・免疫機能低下
につながります。
睡眠不足は炎症をさらに悪化させるため、悪循環に陥ります。
花粉症は「季節性だから我慢するもの」ではありません。
睡眠を守ることが、症状の悪化を防ぐ鍵です。

\ 最新の記事をスワイプ👆⇒ /
なぜ睡眠薬を飲み続けても不眠は治らないのか?|効かない本当の理由を作業療法士が解説
保護中: 山本澄子先生セミナー受講生専用 ※3/31まで
保護中: 石井慎一郎先生セミナー受講生専用 ※3/31まで
布団に入ってすぐ寝る人は要注意?「即寝」がよくない本当の理由を医療視点で解説
【オンラインで学ぶ運動療法】関節のパフォーマンスを上げる運動指導
正常運動と異常運動を「体感」して、明日から“説明して介入できる”PTへ こちらはオンラインセミナーのご案内になります。 対象は、 理学療法士・作業療法士 運動療法に携わる方 初心者大歓迎 こんな方にお…
運動と睡眠は切り離せない。 機能改善の鍵は“関係性”にあった。PT/OT向けセミナー
こちらの記事は ・理学療法士 ・作業療法士 ・言語聴覚士 対象となるオンラインセミナーのご案内です。 ●こんな悩みありませんか? ☑寝不足でパフォーマンスが安定しないクライアントがいる☑運動指導しても…

まとめ
花粉症による鼻づまりが夜に悪化するのは、
・横になることでのうっ血
・副交感神経優位
・ヒスタミンの日内変動
・寝室内の花粉蓄積
これらが重なるためです。
夜間の鼻づまりは、睡眠の質を低下させ、日中のパフォーマンスや健康状態にまで影響します。
重要なのは、
「花粉を持ち込まない」
「寝室環境を整える」
「就寝前にケアする」
この3点です。
花粉症の季節でも、睡眠を守る設計はできます。
鼻づまりを放置せず、機能から整えていきましょう。
▼気になる記事3選▼

\書籍はWEBで購入可/

\睡眠オタのYouTubeチャンネル/

\どんな活動してるの?/


