
この記事を書いたのは
睡眠オタクな作業療法士 石垣貴康です。
医療現場で延べ3万人以上の睡眠と身体の悩みに向き合い、現在は三重県で「眠りのコツ研究所」と「Totonoe-整-」を運営しています。
国家資格である作業療法士として、姿勢や動作の専門知識をもとに、科学的かつ実践的な睡眠改善を提案しています。専門職の育成や技術指導にも携わっています。
ブログ以外にも、書籍出版や講演、教育機関での授業など、睡眠のことをお伝えしています。
本ブログでは、医学的根拠と臨床経験に基づいた“リアルに使える睡眠情報”を、誰にでもわかりやすく、かつ深掘りしてお届けしています。

目次
🕊 はじめに
30代に入ってから、
「なんとなく不調が続く…」
そう感じていませんか?
仕事や家庭、将来への不安、ホルモンバランスの変化など、心も体も揺れ動きやすいこの年代。
本記事では、そんな30代女性に多い心身の悩みベスト10をランキング形式でご紹介します。
原因と豆知識をセットで解説するので、あなたの不調の“本当の理由”が見えてくるかもしれません。

🏅第10位:体型変化・痩せにくさ
よくある原因
- 筋肉量の減少(30代から年1%減る)
- 糖質・脂質中心の食生活
- 睡眠不足によるホルモンの乱れ(グレリン↑・レプチン↓)
- 運動不足・基礎代謝の低下
- インスリン抵抗性の上昇
🧠 豆知識
「食べてないのに太る」は、単なる代謝の低下ではなく血糖コントロール機能の低下が関係していることも。
「酸素で太れる」なんて言ってませんか?
睡眠時間が6時間未満の人は、1日の摂取カロリーが平均300kcal以上多くなるという研究もあります。
🏅第9位:お金・将来の不安・仕事との両立
よくある原因
- 教育費や老後資金への漠然とした不安
- キャリアの行き詰まり・働き方の迷い
- SNSでの他人比較
- 結婚・出産・独身などライフステージの多様化
🧠 豆知識
「不安」は心の問題だけでなく、自律神経を介して眠りや体調にも影響を与えます。
“お金の不安”は「貯金額」よりも「選択肢を持てているか(自己効力感)」がカギです。
🏅第8位:冷え性・足のむくみ
よくある原因
- 筋肉量の減少
- 血行不良・リンパの滞り
- デスクワークによる下肢の静脈うっ滞
- 自律神経の不調
🧠 豆知識
ふくらはぎは「第二の心臓」。
ポンプ作用が低下すると血液が滞り、むくみと冷えが連鎖します。
また、冷えた足元は不眠の原因にも。
年齢を重ねると夜中に足がつる・・なんてことも・・・

🏅第7位:食いしばり・歯ぎしり・顎の違和感
よくある原因
- ストレスや緊張の蓄積
- 噛み合わせや姿勢不良
- 寝返り不足・無呼吸傾向
- 顎関節の左右差
🧠 豆知識
「食いしばり」は肩こり・頭痛・顔の左右非対称の原因にも。
夜間の交感神経過剰により、無意識に顎に力が入ることが多いのです。
この記事を掲載しようと思ったのも、最近食いしばりの女性が多いという理由からです。

🏅第6位:生理痛・PMS・妊活の悩み
よくある原因
- 子宮や卵巣の血流不足(冷え)
- ストレスでの排卵障害
- ホルモンバランスの崩れ
- 栄養バランスの乱れ(鉄・マグネシウム不足)
🧠 豆知識
女性ホルモンの変化は脳や自律神経にも影響を与えます。
また、PMSの原因はセロトニン低下や血糖不安定が関与していることも。
🏅第5位:肌荒れ・くすみ・老け見え
よくある原因
- 睡眠不足による肌の修復遅れ
- 糖質過多による糖化(AGEs蓄積)
- 紫外線・乾燥・酸化ストレス
- 腸内環境の悪化
🧠 豆知識
「睡眠中」に分泌される成長ホルモンは肌の修復の要。
よく言われるゴールデンタイムというやつです。
これは時間帯ではなく、深い睡眠がとれているかどうか?が鍵です。
糖化によってコラーゲンが劣化すると、くすみやたるみにも直結します。

🏅第4位:イライラ・情緒不安定
よくある原因
- PMSやホルモン周期の影響
- 睡眠の質低下
- 多忙による情報処理過多
- 「我慢ぐせ」や感情の抑圧
🧠 豆知識
「イライラ」の正体は血糖の乱高下や脳内セロトニンの不足。
感情を言葉にできないとストレスは蓄積し、自律神経に悪影響を及ぼします。
人間関係にも影響するので詳しくは、イライラ専門の記事へ▼
🏅第3位:疲れが取れない・体がだるい
よくある原因
- 睡眠の質の低下
- 鉄・マグネシウムなどの微量栄養素不足
- ストレスによる副腎疲労
- 運動不足・血流不良
🧠 豆知識
「だるさ」は“脳”と“腸”のSOS。
腸内環境が乱れると栄養吸収がうまくいかず、慢性疲労に拍車をかけます。
食生活やストレスの原因となるものを見極め対処することは非常に大切です。

🥈第2位:睡眠の質の低下・不眠
よくある原因
- 寝る前のスマホ・考え事
- 黄体期のホルモン変動
- 自律神経の乱れ
- カフェイン・アルコールの摂取
🧠 豆知識
寝つきが悪い、夜中に目が覚める、夢ばかり見る…
これらはすべて浅い睡眠のサイン。
ただ眠れていたらいいと思っていませんか?
量も大切ですが、質も大切なんです。
朝日を浴びる・入浴・呼吸法などが、睡眠の質改善に有効です。
🥇第1位:肩こり・首こり・頭痛
よくある原因
- 前かがみ姿勢・猫背
- 筋力低下による体幹不安定
- ストレス・交感神経の緊張
- 食いしばり・眼精疲労
- 冷え・血流不足
🧠 豆知識
肩の筋肉が凝っていると思いきや、原因は骨盤や足首というケースもあります。
いってしまえば、バランスなど身体の使い方=普段の動作です。
私たちは姿勢制御などと言ったりします。
さらに、慢性化したコリは脳の“痛み記憶”に変わり、マッサージだけでは改善しないことも。
“姿勢と神経”の両面からのアプローチした運動学習効果が重要です。

🌙 30代は“変わり目”の10年。20代と40代のあいだにある揺れ
30代は、心と体にとって最も変化が激しい年代です。
20代のような勢いや回復力は少しずつ衰えを感じ始め、
一方で40代ほど“割り切り”もできず、揺れながら模索する時期とも言えます。
🔹 20代との違いは?
- 疲れが抜けにくくなった
- 無理がきかなくなった
- 感情の波が大きくなった
- 体型・肌・髪の変化が目立つようになった
20代は“なんとかなる”で乗り切れていた不調が、30代では放置できない現実になります。
🔹 40代をどう迎えるか?
30代のうちに自分の心と体を見つめ直せば、
40代は“快適に生きられる10年”に変わります。
- 自分のリズムや限界を知る
- 睡眠・食事・運動を味方にする
- 心身の不調のサインに敏感になる
これらはすべて、40代以降の“健康貯金”につながります。
🕊 30代は「不調の分かれ道」
ここで対処すれば、不調を未然に防げる。
ここで無視すれば、不調は慢性化していく。
どの年代も同じかもしれませんが、30代は変化が激しい!
まさに30代は、“整えるか、我慢を続けるか”の分岐点なのです。

🌿まとめ:30代の不調は「整えるサイン」
30代女性の心と体の悩みは、単なる“老化”ではありません。
むしろ、「今の自分に合った生き方・整え方を柔軟に探すタイミング」です。
今感じている違和感や疲れを無視せず、
睡眠・姿勢・食事・感情のセルフケアから始めてみませんか?
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