睡眠中の「鼻呼吸」と「口呼吸」には、健康に大きな影響を及ぼす違いがあります。
特に口呼吸のデメリットは深刻で、睡眠の質を大きく低下させる原因になります。
睡眠の質の低下は、翌日の日中の眠気を強くし、1日の生活の質を低下させます。
怖いことにこれが続くと睡眠負債が貯まり、一線を越えると病気や事故へとつながりかねません。
また、睡眠時無呼吸症候群(SAS)との関係も深く、重症の場合はCPAP(シーパップ)治療が必要になります。
今回は、鼻呼吸と口呼吸の違いから、無呼吸症候群とCPAPの必要性まで徹底的に解説していきます。

目次
寝ている時の「鼻呼吸」と「口呼吸」の決定的な違い
鼻呼吸の特徴とメリット
鼻呼吸とは、鼻から吸って鼻から吐く呼吸法です。
鼻呼吸のメリットを生理学的に整理すると、以下のようになります。
メリット | 詳細 |
---|---|
加湿・加温・除菌 | 鼻腔の粘膜が空気を加湿し、温める。また、鼻毛や鼻粘膜の線毛が異物を除去。 |
酸素摂取効率が高い | 鼻呼吸では吸気がゆっくりで、酸素交換が効率的に行われる。 |
副交感神経を優位にする | 鼻呼吸は呼吸が深くなるため、リラックスしやすい。 |
睡眠の質が向上する | スムーズな呼吸ができ、睡眠の深さが維持されやすい。 |
いびきをかきにくい | 鼻呼吸は喉の気道が確保されるため、いびきを防ぎやすい。 |
歯並び・顎の成長に良い影響 | 鼻呼吸は舌の位置を正しく保ち、歯並びや顔の発育を正常に保つ。 |
口呼吸の特徴とデメリット
一方で、口呼吸は多くのデメリットを引き起こします。
デメリット | 詳細 |
---|---|
喉が乾燥しやすい | 口呼吸は空気が直接喉に入り、粘膜が乾燥しやすい。 |
感染症リスクが高まる | 口にはフィルター機能がないため、ウイルスや細菌がダイレクトに侵入。 |
睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスク増加 | 口呼吸は舌の落ち込みを引き起こし、気道が閉塞しやすくなる。 |
酸素摂取効率が低い | 口呼吸は吸気が速すぎて、肺胞での酸素交換が不十分になる。 |

口呼吸と睡眠時無呼吸症候群(SAS)の関係
口呼吸が無呼吸を引き起こすメカニズム
- 口を開けて寝る → 舌が後方に落ちる
- 舌根が気道を塞ぐ → 空気の通り道が狭くなる
- 息が止まる → 低酸素状態
- 体が無意識に覚醒 → 睡眠が分断される
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療としてCPAPが有効な理由
CPAPとは?
CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)は、持続的に気道に空気を送り込み、気道を開存させる治療です。
CPAPのメリット
メリット | 詳細 |
---|---|
無呼吸を防ぐ | 気道が塞がるのを防ぎ、呼吸が止まるのを防ぐ。 |
酸素供給が安定 | 低酸素状態を防ぎ、心血管リスクを下げる。 |
睡眠の質が改善 | 中途覚醒が減り、深い睡眠が維持される。 |
CPAPが必要な人のチェックリスト
✅ 大きないびきをかく
✅ 睡眠中に呼吸が止まると言われる
✅ 日中の眠気が強い
✅ 朝起きたときに頭痛がする
✅ 高血圧・糖尿病がある

まとめ:鼻呼吸を意識し、必要ならCPAPを活用!
・鼻呼吸は睡眠の質を高めるが、口呼吸は無呼吸のリスクを高める
・口呼吸が続くと、睡眠時無呼吸症候群(SAS)になりやすい
・SASの人はCPAPを使用することで、睡眠の質が劇的に改善する
「いびきをかく」「日中の眠気がひどい」と感じるなら、
まずは耳鼻科や睡眠専門クリニックでの検査を受けるのが重要です!
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