この記事を書いたのは

睡眠オタクな作業療法士 石垣貴康です。

医療現場で延べ3万人以上の睡眠と身体の悩みに向き合い、現在は三重県で「眠りのコツ研究所」と「Totonoe-整-」を運営しています。

国家資格である作業療法士として、姿勢や動作の専門知識をもとに、科学的かつ実践的な睡眠改善を提案しています。専門職の育成や技術指導にも携わっています。

ブログ以外にも、書籍出版や講演、教育機関での授業など、睡眠のことをお伝えしています。

本ブログでは、医学的根拠と臨床経験に基づいた“リアルに使える睡眠情報”を、誰にでもわかりやすく、かつ深掘りしてお届けしています。

🛌「長く寝たら健康」ってホント?

「昨日は10時間も寝た!」

「うらやましい~健康的!」

──そんな会話、聞いたことありませんか?

確かに「睡眠時間」は健康の指標の一つです。

でも、長く眠れている=正しい・健康と信じ込んでいると、実は落とし穴があります。

💡長く寝てるのにスッキリしないのはなぜ?

こんな経験はありませんか?

  • 8時間以上寝たのに起きたらだるい
  • ずっと寝ていたのに日中眠い
  • 「寝過ぎて頭が痛い」なんてことも…

これ、実は睡眠の「質」が低いサインかもしれません。

🧠【豆知識】長すぎる睡眠は死亡リスクも高める?

2010年のメタ分析(Cappuccio et al., Sleep, 2010)では、9時間以上の睡眠をとる人は心血管疾患・糖尿病・うつ病・総死亡リスクが上昇すると報告されています。
長ければいい、とは限らない睡眠の現実です。

🧠睡眠の「質」と「量」は別物!

人間の睡眠は、以下のような周期でできています。

  • ノンレム睡眠(深い眠り)とレム睡眠(浅い眠り)が交互に出現
  • 1サイクル約90分、これを1晩で4〜6回繰り返す

つまり、**深い眠りがちゃんと取れているか?**がカギです。

いくら10時間寝ても、ノンレム睡眠が浅ければ「疲れが取れない」のは当然。

ただ寝れてたらいいというわけではない!ということですね。

よく寝てるけど疲れがとれない」なんていう人は「睡眠の質」を見直しましょう。

⚠️“長時間睡眠”のリスクとは?

睡眠時間が7〜9時間を超えてくると、逆にリスクも指摘されています。

  • 認知症やうつ病との関連
  • 筋力低下、運動量の減少
  • 社会活動への意欲低下

「寝すぎ」は、エネルギーの低下サインとして現れる場合もあります。

🧠【豆知識】うつ病の約40%が「過眠」タイプ

DSM-5(2013)では、うつ病患者の約4割が過眠傾向にあるとされています。

「眠れるから元気」とは限らず、眠りすぎ=不調のサインであることも。

💬「眠れる=健康」とは限らない

例えば以下のようなケース

状況表面的には実は…
10時間寝ているよく眠れてる低活動・過眠の兆候かも
昼寝2時間+夜8時間合計10時間で安心睡眠リズム崩壊で夜の質低下
寝ても寝ても眠いよく寝てる証拠?睡眠時無呼吸症候群の可能性も

👓作業療法士が見る「眠りすぎ」の背景

私は現場で、以下のような背景をよく見てきました。

  • 抑うつ状態での「逃避睡眠
  • ストレスによる身体疲労→寝ても回復しきれない
  • 運動不足で睡眠圧が弱く、浅い睡眠を長く取る状態これ私的には多い印象

つまり、「眠れる=OK」と片づけると、本当の問題が見えなくなるのです。

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✅チェックしてみよう!あなたの睡眠の質は?

□ 起床後スッキリしている

□ 週末も平日と同じ時間に起きられる

□ 日中に強い眠気がない

□ 寝つきが15分以内

□ 途中で目覚めない/すぐ寝直せる

3つ以上当てはまれば、質の高い睡眠が取れている可能性大!

🧠【豆知識】15分以内で眠れる=“眠り力”が高い!

入眠まで15分以内で眠れる人は、睡眠圧と体内時計が整っていることを示しています。

20分以上かかる人は、自律神経やメンタルバランスの乱れが隠れている場合も。

逆に「即寝」過ぎる、布団に入って5分以内に寝る人もOUT!脳から出る疲れすぎのサインですね。

🧭じゃあどうすればいいの?

「長く寝る」より「良く眠る」ことを目指しましょう!

具体的には:

  1. 朝は同じ時間に起きる(休日も)
  2. 朝日を浴びて体内時計を整える
  3. 寝る90分前に入浴
  4. 寝床ではスマホNG
  5. 日中に軽く身体を動かす

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🌙まとめ:「長く眠る=正義」ではなく、「深く眠る=資産」

睡眠を「時間」だけで評価してしまうと、
本来見なければいけない“質の低下”に気づけなくなります。

長く眠っていても、質が悪ければ疲れは取れません。
逆に、6〜7時間でもしっかり深く眠れた方が、心も体も整うのです。

▼気になる記事3選▼

🧠睡眠オタクな作業療法士からひとこと

眠りは「投資」です。

翌日、集中力高く、パフォーマンスを上げるためには必要です。

時間だけで満足するのは、安物買いの銭失い。
大切なのは、「どれだけ深く眠れたか」。

あなたの睡眠、“時間”にだまされてませんか?

もちろん基本として時間も大切ですが、今日から“質”を見つめ直しましょう。

\書籍はWEBで購入可/

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\どんな活動してるの?/

よくある質問

Q1. 長く寝ると逆に疲れるのはなぜ?

🧠長時間睡眠(9時間以上)は、むしろ「睡眠の質の低下」や「自律神経の乱れ」が疑われる場合があります。
厚生労働省の調査によると、長すぎる睡眠はうつ病・糖尿病・心血管疾患との関連があることが示唆されています。
👉 厚生労働省 e-ヘルスネット「睡眠と生活習慣病」{:target=”_blank”}

Q2. 何時間寝るのがベスト?

🧠厚生労働省や国立精神・神経医療研究センターでは、成人は7〜9時間の睡眠が推奨されているとしています。
短時間睡眠は肥満・高血圧・うつ病リスクの増加、逆に長時間睡眠も健康障害と関係すると報告されています。
👉 NHK健康チャンネル「何時間眠ればいい?」{:target=”_blank”}
👉 厚労省 睡眠指針(睡眠12箇条){:target=”_blank”}

Q3. 昼寝と夜の睡眠、どちらが大事?

🧠基本的には夜の連続した睡眠が重要ですが、昼寝には認知機能や作業効率を補う効果があります。
ただし15〜30分以内が望ましく、それ以上の昼寝は夜間の入眠障害の原因となる可能性があります。
👉 e-ヘルスネット「昼寝」{:target=”_blank”}