この記事を書いたのは

睡眠オタクな作業療法士 石垣貴康です。

医療現場で延べ3万人以上の睡眠と身体の悩みに向き合い、「動きと休息のすゝめ」をベースに、現在は三重県で「Totonoe-整-」を運営しています。

国家資格である作業療法士として、姿勢や動作の専門知識をもとに、科学的かつ実践的な睡眠改善を提案しています。専門職の育成や技術指導にも携わっています。

ブログ以外にも、書籍出版や講演、教育機関での授業など、睡眠のことをお伝えしています。

本ブログでは、医学的根拠と臨床経験に基づいた“リアルに使える睡眠情報”を、誰にでもわかりやすく、かつ深掘りしてお届けしています。

「旅行に行くと子供が寝ない」
「ホテルだと興奮して寝てくれない」
「寝不足でぐずって旅行が台無しになる」

こうした悩みは、子供との旅行を経験したことがあるご家庭なら、一度は感じたことがあるのではないでしょうか?

実際に「子供 旅行 睡眠」「子供 ホテル 寝ない」「旅行先 寝かしつけ うまくいかない」と検索する人はとても多いです。
せっかくの家族旅行なのに、夜に寝ない、翌日にぐずる、親も疲れる。
そうなると、楽しいはずの旅行が一気に“修行”のようになってしまいます。

何がいいたいかと、睡眠オタ的にいいますと

旅行中の睡眠は“運”ではありません。マネジメント&セッティングです。

今回は、実際に子どもと浜松旅行へ行ったときに、睡眠オタクな作業療法士として何を考え、どんな工夫をしたのかを、できるだけ具体的にお伝えします。

ポイントは、
①いつもとできるだけ同じにすること
②タイムマネジメントを崩さないこと
③寝室環境を整えること
④昼間の活動で体温と刺激のメリハリを作ること
この4つです。

旅行だからこそ特別な思い出をつくりたい。
でも、旅行だからこそ睡眠を雑にしない
それが、旅行最後まで家族全員がご機嫌で楽しむための土台になると、私は考えています。

目次

旅行でも最優先は「いつもと同じ」をどこまで再現できるか

旅行は非日常です。
でも、睡眠にとってはこの“非日常”がくせ者です。

人間の脳は、環境の変化を想像以上に敏感に察知します。
寝室の温度、明るさ、音、におい、寝具の感触、寝るまでの流れ。
これらが変わるだけで、脳は「いつもと違う」と判断し、覚醒レベルを下げにくくなります。

つまり、旅行先で眠れなくなるのは、単に気分の問題ではなく、脳の警戒反応でもあるのです。

ただし、ここで大事なのは、普段からある程度リズムが整っていることです。
普段から寝る時間や起きる時間が毎日バラバラだと、旅行で再現しようにも基準がありません。
逆に、普段からある程度の睡眠リズムがあると、旅行先でもその“軸”を保ちやすくなります。

睡眠は、その場しのぎでどうにかするものではなく、普段の生活習慣の延長線上にあります。
旅行のときだけ頑張るのではなく、普段から整えておくことが、実は旅行をラクにする近道です。

脳は変化を“危険”として扱う|旅行で寝つきが悪くなる専門的な理由

初めての環境で眠りにくくなる現象は、睡眠の世界では「ファーストナイト効果」と呼ばれることがあります。

これは、慣れない場所では脳が完全には休みきらず、一部が見張り役のように働くためではないかと考えられています。
大人でも「旅行先だと眠りが浅い」「枕が変わると眠れない」と感じる人は多いですが、子供はさらに感覚入力に敏感です。

つまり旅行中は、
・見慣れない部屋
・いつもと違うベッド
・廊下や空調の音
・窓の外の明かり
・親の動きや会話の変化
こうした刺激が重なって、脳が“警戒モード”に入りやすい状態になります。

だからこそ、旅行の睡眠対策とは、単に「早く寝かせる」ことではありません。
脳にとって安全で、予測できる環境を作ることが本質です。

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旅行で一番大事なのはタイムマネジメント

私は、旅行での睡眠対策の中でも、特にタイムマネジメントを重視しています。

例えば、以前ディズニー旅行に行ったときも、夜のパレードは見ず、19時過ぎにはベッドに入るようにしました。

これを話すと、「せっかくの旅行なのにもったいない」と思う方もいるかもしれません。
もちろん、それは各家庭の価値観です。
「せっかく来たのだから最後まで楽しみたい」という考え方も、私はとてもよく分かります。

ただ、私自身は、寝不足でぐずってしまい、せっかくの旅行が台無しになるほうが嫌です。

旅行は、その瞬間だけではなく、翌日も含めて楽しむものです。
1日目の夜に無理をして、2日目が機嫌最悪、親もヘトヘト、写真も微妙。
これでは、トータルで見たときの満足度は下がってしまいます。

だから私は、目の前のイベントを全部取りに行くよりも、旅行全体の質を上げるための時間配分を優先しています。

睡眠講座の様子

睡眠は「睡眠圧」と「体内時計」の両方で決まる

ここを少し専門的に言うと、睡眠は主に2つの要素で決まります。

1つは、起きている時間が長くなることで高まる睡眠圧
もう1つは、「今は寝る時間だ」と身体が認識する体内時計です。

旅行では、この両方が崩れやすくなります

例えば、
・移動中に寝すぎる
・夕方に長く昼寝をする
・夜遅くまで明るい場所で活動する
・食事や入浴の時間が大きくズレる
こうしたことが重なると、眠気はあるのに寝つけない、夜中に何度も起きる、翌日ぐずるという流れにつながりやすくなります。

つまり、「子供が旅行先で寝ない」の背景には、単なるテンションの高さだけでなく、睡眠圧と体内時計のズレがあるわけです。

だからこそ、旅行では時間の使い方が大事です。
何時に活動を終えるか。
何時にお風呂に入るか。
何時に部屋を暗くするか。
ここが整うと、睡眠はかなり安定してきます。

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どうしても夜まで遊びたいときは「昼寝で補充」が現実的

もちろん、旅行中は予定通りにいかないこともあります。
夜まで楽しみたいイベントがある日もあるでしょう。

そんなときは、私は「無理か、諦めるか」の二択ではなく、昼寝で補充するという考え方も大切だと思っています。

ただし、ここでポイントなのは、昼寝のさせ方です。

長すぎる昼寝や、夕方以降の昼寝は、夜の睡眠圧を下げてしまいます。
その結果、夜に寝なくなるという悪循環が起きやすくなります。

理想としては、短時間で、できれば午後の早い時間まで
「しっかり寝かせる」というより、崩れすぎないように調整するという考え方が大切です。

寝室環境は「再現力」がすべて|ホテルでも自宅に近づける

旅行先の睡眠で、私がかなり重視しているのが寝室環境です。

特に意識しているのは、
・温度湿度
・光
・音
・安全性
この4つです。

どれも共通するのは、「いつもと同じ感じ」に近づけることです。

もちろん旅行なので、非日常の環境は楽しみつつ、人の身体に生理的に影響するポイントをコントロールします。

温度湿度は“なんとなく”ではなく、数値で見る

私は旅行のとき、温湿度計を持っていきます。
ここはかなり本気です。

「そこまでするの?」と思われるかもしれませんが、睡眠において温度は本当に大事です。

人は眠るとき、身体の深い部分の体温、いわゆる深部体温を下げることで眠気が強くなります。
そのためには、手足など末梢からうまく熱を逃がせる環境が必要です。

暑すぎると放熱しづらく、逆に寒すぎると血管が縮んでしまい、これまた放熱しづらくなります。
つまり、眠るには「ちょうどいい温熱環境」が必要なのです。

私自身、普段は18〜22度くらいで寝ることが多いので、ホテルに着いたらまずエアコンの機能を確認し、その温度帯を再現できるように調整します。

特にホテルは、入室時に室温が高めだったり、暖房・冷房の効きが極端だったりすることがあります。
そのため、チェックインしたら最初に温度を整える。
これは、旅行中の睡眠の質を上げるうえでかなり重要な初動です。

扉を少し閉めて実際に温度を確認しました

光は想像以上に眠気を邪魔する

光も、私はかなり気にしています。

ホテルの部屋は一見暗そうに見えても、実際には
・エアコンの表示灯
・テレビの待機ランプ
・充電器のLED
・廊下の光漏れ
など、小さな光が意外と多いです。

でも、普段から暗い環境で寝ている子供にとっては、これが意外と強い刺激になります。

光は、目から入って脳の体内時計に影響を与えます。
特にLEDのような光は、「まだ夜ではない」「まだ起きていていいかもしれない」と脳に誤解させる要因になります。

だから私は、養生テープを持参したり、タオルで隠したりして、できるだけ暗くします。
遮光カーテンがないホテルは苦手です。笑

大人は多少の光があっても眠れることがありますが、子供は環境変化に敏感です。旅行で疲れて寝れているかもしれないですが、しっかり疲れをとるなら良質な睡眠は次の日に全力で遊ぶために必要

特に目の水晶体は大人と違ってキレイなのが子どもたち。
「少しくらい大丈夫」ではなく、少しの違いが大きな差になると私は考えています。

音は無意識レベルで睡眠を浅くする

旅行先では、音の問題も見逃せません。

廊下の足音、隣の部屋の声、空調の音、外の車の音。
こうした不規則な音は、眠っている最中でも脳が処理しています。

たとえ完全に起きなくても、細かい覚醒が増えることで睡眠は浅くなります。
その結果、朝の機嫌や日中の集中力、活動量にも影響が出やすくなります。

予約時にできるなら、エレベーター近くや人の出入りが多い場所を避ける。
これも、意外と満足度に差が出るポイントです。

私はいつもの音楽とスピーカーを持参しています。

いつものスピーカーと音楽用スマホ

安全性は安心感にもつながる

子供との宿泊で忘れてはいけないのが、安全性です。

ベッドで寝る場合、サイドレールがないと転落のリスクがあります。
あるところは使いますし、ない場合は壁側に寄せたり、布団やクッションで壁を作ったりします。

さらに、私はそもそも和室がある宿を優先して予約することもあります。

これは単にケガを防ぐだけではありません。
身体が不安定な環境では、子供は無意識に緊張しやすくなります。
つまり、安全性を整えることは、身体的な安心感を作ることでもあります。

実際にフレームをつくった様子

日中の過ごし方が夜の睡眠を決める|浜松動物園で意識したこと

今回の浜松旅行では、浜松動物園に行きました。

ここで私が大事にしていたのは、昼間にしっかり遊んで体温を上げることです。

旅行の醍醐味は、普段とは違う景色や刺激を味わえることです。
ただし、刺激は刺激でも、夜まで引っ張る興奮ではなく、昼間にしっかり活動して、夜に落ちる流れを作ることが大切です。

人は、昼間に活動して深部体温が上がり、その後に下がっていくときに眠気が強くなります。
この体温の落差が、自然な眠気を生み出すうえでとても重要です。

旅行先で「枕が変わると眠れない」と感じるのも、環境の問題だけではありません。
日中にしっかり身体を使い、体温を上げ、刺激を受け、夜に向けて自然な眠気を作れているか。
ここがかなり大きいです。

つまり、旅行先で寝かしつけに苦労しないためには、昼の活動設計が欠かせません。

温泉は良いけれど、温まりすぎると眠れない

旅行といえば温泉。
これは楽しみの一つですよね。

ただ、温泉は入り方を間違えると、逆に眠りにくくなることがあります。

理由はシンプルで、体温が高すぎると眠りに入りづらいからです。

入浴によって深部体温が上がること自体は悪くありません。
むしろ、その後に体温がゆるやかに下がっていくことで眠気が出やすくなります。

ただし、寝る直前まで熱くなりすぎていると、身体がまだ活動モードのままになり、寝つきにくくなります。

だから私は、せっかくの温泉を楽しみつつも、
・露天風呂で少し外気に触れる
・お風呂から出る前に足首に水を当てる
といった工夫をしています。

足首まわりは熱の出入りに関わりやすく、ここを少し冷やしてあげるだけでも、体温調整の感覚が変わることがあります。

「温泉=気持ちいい」だけで終わらせず、その後の睡眠まで見据えて入り方を整える
ここも、旅行を最後まで楽しむためのポイントです。

「旅行の質」は2日目の最後までご機嫌でいられるかで決まる

私は、一泊二日の旅行であれば、2日目の最後まで楽しめることを大切にしています。

そのためには、ぐずらないこと、体調が崩れないこと、親も余裕を持てることが重要です。

旅行は、その瞬間だけ楽しいだけではなく、写真や思い出として残っていくものでもあります。
「常にご機嫌モード」でいられると、写真も自然と良い表情になりますし、親の記憶にも“楽しかった旅行”として残りやすくなります。

逆に、夜更かしや寝不足で機嫌が崩れると、1つひとつの場面の印象がかなり変わってしまいます。

だからこそ私は、旅行中の睡眠を“ついで”にしません。
むしろ、旅行の満足度を最大化するための戦略として考えています。

旅行前チェックリスト|子供の睡眠を崩さないための事前設計

旅行前の確認につかってみてください。

タイムマネジメント

  • 就寝時間は普段と±1時間以内に収める計画か?
  • 夜のイベント(パレード・外食)の影響を考えているか?
  • 昼寝の時間と長さを事前に想定しているか?

宿泊先の選定

  • 遮光カーテンがあるか?
  • 和室 or ベッドで安全対策しやすい部屋か?
  • 騒音(エレベーター・道路側)を避けられるか?

寝室環境の再現

  • 室温20〜22℃を再現できるか?
  • 湿度を確認できるか?
  • 光(LED・街灯)を遮れる準備があるか?

安全性

  • ベッドガードやクッションで転落対策ができるか?
  • 壁側配置ができるか?
  • 寝返りスペースは確保できるか?

日中活動の設計

  • しっかり身体を使う場所を選んでいるか?
  • 午前〜午後に活動量を確保できるか?
  • 移動時間で疲労が溜まりすぎないか?

入浴・温泉

  • 入浴時間は就寝前ギリギリになっていないか?
  • 長湯しすぎない工夫があるか?
  • クールダウンの手段(外気・冷水)を考えているか?

▼気になる記事3選▼

持ち物リスト|睡眠オタクな作業療法士が実際に持っていくもの

“持っていくだけで睡眠の質が変わるもの”を厳選すると、以下のようになります。

環境調整系

  • 温湿度計
  • 養生テープ
  • タオル(光・隙間風対策)

安心感・再現性を高めるもの

  • いつも使っているタオルやブランケット
  • いつものパジャマや枕
  • いつもの音楽

これは単なる“気分の問題”ではありません。
触感、におい、重さ、見た目など、いつもと同じ感覚入力があることで、脳の警戒レベルが下がりやすくなります。

体温コントロール

  • 薄手の羽織
  • 替えの衣類(汗対策)
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やりがちだけど逆効果|子供との旅行で睡眠を崩すNG行動5選

「ちゃんと考えているつもりなのに、なぜか寝ない」
その原因は、“良かれと思ってやっている行動”にあることも少なくありません。

NG①「せっかくだから」と夜まで遊びきる

旅行で一番多いのがこれです。
「せっかく来たんだから全部楽しもう」という気持ちは、とても自然です。

ただ、夜遅くまで活動すると、身体も脳も興奮状態が続きやすくなります。
特に強い光、人混み、大きな音、遅い食事などが重なると、覚醒レベルは下がりにくくなります。

その結果、布団に入っても寝つけない、翌日は感情コントロールが落ちてぐずりやすくなる、という流れにつながります。

全部やることより、最後まで楽しめること。
旅行の質を上げるなら、この視点がとても大切です。

NG② 昼寝を長くさせすぎる

「疲れているからしっかり寝かせよう」と思って長く昼寝をさせると、夜の睡眠圧が下がりすぎて、逆に寝つきが悪くなることがあります。

特に夕方以降の昼寝や、長時間の昼寝は要注意です。
昼寝は回復そのものというより、崩れすぎないように調整する手段として考えるほうがうまくいきやすいです。

NG③ ホテルの環境をそのまま使う

「ホテルだから仕方ない」と思って、温度や光や音をそのまま受け入れてしまうのもよくある失敗です。

ホテルの部屋は、家庭よりも睡眠向きに作られていないことが少なくありません。
だからこそ、環境は受け身ではなく、こちらから整える必要があります。

光を遮る、温度を合わせる、安全性を確保する。
このひと手間が、夜の寝つきと翌朝の機嫌を大きく左右します。

NG④ 温泉で温まりすぎる

温泉は気持ちいいですが、熱くなりすぎたまま寝室に入ると、身体がまだ活動モードから抜けきれません。

その結果、せっかく疲れていても、寝つきが悪くなることがあります。
露天風呂や外気、足首への冷水などをうまく使って、温まりすぎを調整するのがポイントです。

NG⑤ 「非日常だから仕方ない」と割り切る

これが一番本質的なNGかもしれません。

「旅行だから仕方ない」と思ってしまうと、時間も環境も体温も、全部が運任せになります。
でも、睡眠は運ではなく設計です。

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まとめ|旅行でも睡眠は“再現できる”

旅行の睡眠は、特別なものではありません。
むしろ、普段の睡眠をどれだけ再現できるかの勝負です。

私が大切にしているのは、
・いつもとできるだけ同じにすること
・タイムマネジメントを崩さないこと
・寝室環境を整えること
・昼間の体温と刺激のメリハリを作ること
この4つです。

旅行は、思い出を作る機会です。
でも、その思い出の土台にあるのは、子供の機嫌であり、親の余裕であり、体調の安定です。

そして、その土台を支えているのが睡眠です。

「せっかくの旅行だから崩してもいい」ではなく、
「せっかくの旅行だからこそ整える」

この視点を持つだけで、家族旅行の質はかなり変わります。

睡眠は、休むことではなく、次の日を整えること。
子供との旅行でも、それは同じだと私は思っています。

非日常の中でも再現できることは意外と多い。
そこに気づくだけで、旅行中の睡眠はかなり変わります。

よくある質問(FAQ)|旅行中の子供の睡眠トラブルに答えます

Q1. 子供がホテルだと興奮して全然寝ません。どうすればいいですか?

まず、興奮して寝ないのは珍しいことではありません。
旅行先は刺激が多く、脳が覚醒しやすい環境です。

大事なのは、「無理に寝かせる」ことよりも、「夜だと脳が認識しやすい環境を作る」ことです。
部屋を暗くする、声量を下げる、いつものルーティンを再現する。
この積み重ねが効果的です。

Q2. 旅行中だけ夜更かししても大丈夫ですか?

一度の夜更かしですぐ大きな問題になるとは限りません。
ただし、翌日の機嫌や活動の質には影響が出やすいです。

特に子供は、前日寝不足になると感情のコントロールが落ち、ぐずりやすくなる傾向があります。
そのため、旅行全体の満足度を考えると、夜更かしは慎重に考えたほうが良いと思います。

Q3. 昼寝はさせたほうがいい?させないほうがいい?

ケースバイケースですが、完全にゼロにするより、短く上手に使うほうが現実的なことが多いです。

長すぎる昼寝は夜の寝つきを悪くしやすいので、短時間で、できれば夕方以降を避けるのが基本です。
昼寝は“本気で寝かせる”というより、“崩れないための調整”として考えると使いやすいです。

Q4. 枕が変わると眠れないのはどう対処すればいいですか?

原因は枕そのものだけではなく、環境変化による警戒状態も大きいです。

いつものタオルやブランケット、パジャマなど、感覚的に慣れているものを持っていくことで、安心感はかなり変わります。
「いつもの感覚入力」を増やすことが対策になります。

Q5. 温泉に入ると逆に寝れなくなります。なぜですか?

温泉で身体が温まりすぎると、深部体温が高いままになり、眠りに入りづらくなることがあります。

入浴後は体温がゆるやかに下がることで眠気が出やすくなるため、熱くなりすぎないこと、寝る直前に入りすぎないことがポイントです。

Q6. 旅行中に夜泣きが増えるのはなぜですか?

環境の変化、安心感の低下、睡眠の浅さなどが重なると、夜泣きは増えやすくなります。

つまり、単にわがままということではなく、脳が“警戒モード”のまま寝ている可能性があります。
環境を整えることで改善することは少なくありません。

「これ、自分だけじゃないかも」と感じたら、同じように悩んでいる人にもシェアしてあげてください。

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睡眠の質を高めるために知っておきたい公的エビデンス

睡眠の質は「なんとなく良い・悪い」で判断するものではなく、科学的にも明確な指標や推奨が存在します。

例えば、厚生労働省では生活習慣や環境が睡眠に与える影響について詳しく解説されており、日中の活動量や光の使い方、就寝前の行動が睡眠の質を左右することが示されています( 厚生労働省 睡眠対策ページ)。

また、最新の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、適切な睡眠時間や生活リズムの整え方が具体的に示されており、特にスマートフォンの使用や夜間の光環境が睡眠に大きな影響を与えることが明記されています( 睡眠ガイド2023(厚生労働省))。

さらに、国立精神・神経医療研究センターのガイドラインでは、不眠や日中の眠気といった睡眠障害のメカニズムや対処法についても詳しく解説されており、医学的な視点からも睡眠の重要性が示されています( 睡眠障害ガイドライン(NCNP))。

国際的にも、WHO(世界保健機関)は睡眠を健康の重要な要素と位置づけ、身体活動や生活習慣と並ぶ「健康の柱」として推奨しています( WHO 睡眠に関するガイドライン)。

このように、睡眠は個人の感覚だけでなく、国内外の研究や公的機関によってその重要性が裏付けられています。

だからこそ「なんとなく」ではなく、根拠に基づいた習慣づくりが重要になります。