睡眠リハビリについて

■睡眠リハビリとは

リハビリの中で「睡眠リハビリ」という分野は現在みられません。私が個人的に発しているものです。

睡眠リハビリは睡眠障害だけでなく、健康的な睡眠をとることや、こどもの成長、リハビリなどトレーニング効果を高めるためにも、捉えることができます。

そのため、赤ちゃん~大人まですべての人が対応になります。健康増進~予防~リハビリと幅広い方に必要となります。

健康的な睡眠をとることで、日中の過ごし方は大きく変わってきます。

健康的な睡眠をとり、生活の質を高めていくために「睡眠リハビリ」の視点が広がれば幸いです。

■なぜ今までなかったのか?

栄養や運動は世間的にも需要があり、ダイエットによる食事管理やフィットネスクラブでの運動など、目に見えてわかりやすい栄養や運動は普及しやすいのかもしれません。

また毎晩のように寝ているため、どうしてもそこに価値を見出すことが難しくなります。

それよりも1日の満足度を得るために、就寝前に寝転がってスマホを見るなど、人は意識的に睡眠を自ら削る動物であり、そのような暮らしをしやすい現代社会になっていると感じます。

特に日本は、「寝ずに働くは美徳」という言葉があるように、寝ることはよくないという風潮の残りを感じます。寝ずに働いていることが立派であり賞賛されやすい。

文化的な背景が要因かは定かではありませんが、日本は先進国の中でも睡眠時間が短い国の代表でもあります。

寝不足の日本人は睡眠へのリテラシーが高いわけではないので、睡眠時間が足りていないことを問題視することも強くはありません。

病院や施設など、ベッドが必ずといっていいほどあり、睡眠を切っても切れない関係の仕事でもあるのに、睡眠について学ぶことがありません。

国家試験にでないから、もちろん学生時代は勉強もしません。そして、資格を得て現場で働いても睡眠について学ぶことはありません。

しかし、現場では「〇〇さん昨晩は寝れましたか?」や「昨日の夜は隣の人がうるさくて眠れなかった」「睡眠薬がないと眠れない」など

文化的な要素や少しの寝不足でも日々の生活を送ることができている。

寝不足で事故のリスクが高まることは、身に覚えがある方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、子どもの身長が伸びないことや成績への影響、怪我や病気の回復が遅くなること、経済的状況に影響することまで感じている方はまだまだ少ない印象です。

しかし、ここ数年で「睡眠負債」という言葉が流行語に2017年にノミネートされたことや、

メジャーで活躍されている大谷選手が1日10時間睡眠をとっているなど、メディアで睡眠の情報も多く流れるようになり、睡眠について興味を持たれる方も増えたように感じます。

枕がコンビニで販売されていたり、睡眠のビジネス書やYouTubeでの動画、睡眠の民間資格も巷で増えています。

そのような理由で睡眠についての情報が簡単に手に入るようになったので、睡眠について調べる方も増え、よりよい睡眠を求めるニーズが世の中に広まっていると感じています。

■睡眠リハビリで実践できること

リハビリなので「評価⇀実践→再評価」の流れで生活の改善をはかっていきます。

睡眠の質が低い←これは「結果」です。

結果に至った「原因」は昼間の活動にあります。

とザックリわけると2つになります。

寝室環境は「眠る部屋の質」

ベッドやマットレス、枕はもちろんですが、ニオイや色、温度や湿度も入ります。

枕の位置や音・光などによって睡眠の質は大きく変わります。

寝具はものによっては高価なものにもなるため、特に注意が必要ですね。

②生活管理は「活動の質」

日中の活動も様々なことが睡眠に影響するため、このブログに掲載できないくらいあります。

たとえば・・・

朝ご飯を欠食することで、体内時計が朝から整いません。朝食を摂ることや朝日を浴びることも大切になってきます。

日中運動することや、食事の時間やアルコール・カフェイン、夕方のうたた寝、入浴などももちろん影響します。

眠れる身体には、ストレス対策や寝返りがしやすい筋肉や動きの質、体内時計の調整も行います。

そのあたりのノウハウを睡眠改善したい方や、眠育に力を入れたい方、睡眠リハビリを提供したい専門職に向けて、指導させていただいております。

■まとめ

巷で睡眠についての情報が多く流れるようにはなりました。しかし、

は睡眠も他の健康情報同様に怪しいところがあります。

年齢も違えば、寝室環境や生活リズム、お1人お1人全然異なってきます。

ぜぜひ、一度自分自身と相談してみてください。

ま睡眠の先生ような人も増えました。しかし、知識があるだけで経験が少ない方や、医療に携わっていない方ももちろん多いです。枕屋さんも枕には詳しいですが、寝返りなど動きの専門家や治療される方でもありません。

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