加齢とともに脊柱が硬くなると寝返りができなくなる!? 睡眠の質が低下する驚きの理由とは

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「最近、夜中に何度も目が覚める…」
朝起きると体がバキバキで疲れが取れていない…」

このような悩み、加齢による 脊柱(背骨)の硬さ が原因かもしれません。

実は、寝返りがスムーズにできないと睡眠の質が大幅に低下する ことが分かっています。

それによって、深い眠りが妨げられ、疲れが取れにくくなるのです。

今回は、 睡眠オタクな作業療法士 が、

  1. なぜ加齢とともに脊柱の動きが硬くなるのか
  2. 脊柱の硬さと寝返りの関係
  3. 寝返りをスムーズにするための対策

について 解説していきます!

寝返りが重要な理由 ~なぜ背骨が硬いと眠れないのか?~

寝返りが減ると睡眠の質が低下するメカニズム

こんな状態になると寝返りが増える

  1. 特定の部位に圧がかかり続ける → 筋肉や関節が圧迫され痛みが生じる
  2. 血流が滞る → しびれや違和感が発生する
  3. 呼吸が浅くなる → 酸素供給が低下し覚醒しやすくなる

通常、人は一晩に20回以上寝返りを打つ といわれています。しかし 高齢になるとこの回数が減少 し、長時間同じ姿勢で寝ることになります。

その結果…

  1. 体の圧迫が続いて不快感 → 中途覚醒が増える
  2. 呼吸が浅くなり酸素供給が低下 → 深い眠りに入りにくい
  3. 朝起きたときに腰や背中が痛い → 疲労回復が不十分

つまり、寝返りが少なくなると睡眠の質がガタ落ちするっていうことです!

寝たきりの人になると褥瘡(床ずれ)という結果になります。

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加齢とともに背骨が硬くなる3つの理由

① 背骨(脊柱)の動きが制限される

高齢になると、脊柱(背骨)の可動域が低下します。

特に 寝返り時に必要な「回旋動作(ひねる動き)」 が制限されやすいです。

背骨が硬くなる主な原因

  1. 椎間板の水分減少 → クッション性が低下し動きが制限
  2. 関節の摩耗(変形性脊椎症) → 関節の可動域が狭くなる
  3. 筋力低下 → 背骨を支える筋肉(脊柱起立筋・多裂筋など)が弱る

→ 結果、寝返り時に背骨がうまく動かず、身体がスムーズに回転できない!

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② 筋力低下で寝返りが打てなくなる

寝返りには 「体幹筋」 が重要です。

特に 腹斜筋・腹横筋・背筋群(脊柱起立筋、多裂筋) などが連携して働くことで、スムーズな寝返りが可能になります。

筋力低下の影響

  • 腹筋が弱くなる → 体をひねる力が低下
  • 背筋が弱くなる → 寝返り時の安定性が低下
  • 股関節の可動域が減少 → 脚を使った寝返り動作が困難に

→ 結果、「寝返りしようと思っても動けない…」という状態に!

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③ 姿勢の変化(猫背・円背)

高齢者では 猫背(円背) が進行しやすく、脊柱の動きが悪くなります。

  • 胸椎の後弯増加(猫背) → 胸郭の動きが制限され、寝返りがしにくい
  • 骨盤の後傾 → 腰椎の動きが制限され、寝返りが減る

さらに、猫背になると 呼吸が浅くなり、酸素供給が低下

その結果、眠りが浅くなりやすくなります。

寝返りを増やして睡眠の質を向上させる方法

では、どうすれば 寝返りをスムーズに打てるようになるのか?

① 背骨の柔軟性を高めるストレッチ

寝返りに必要な 「回旋動作」 をスムーズにするため、胸椎と腰椎の柔軟性 を高めるストレッチを行いましょう。

スパインツイスト(背骨ひねりストレッチ)

  1. 仰向けで膝を立てる
  2. 両膝を左右に倒す(背骨をひねる)
  3. ゆっくり呼吸しながら10秒キープ
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② 骨盤の動きで整える

寝返りのためには 体幹筋(腹斜筋・腹横筋・多裂筋) の強化が重要です。

ペルビックティルト(骨盤傾斜運動)

  1. 仰向けで膝を立てる
  2. 骨盤を前後にゆっくり傾ける
  3. これを10回繰り返す
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③ マットレスを見直す

寝返りがしにくい原因の1つに マットレスの硬さ があります。

✅ 寝返りしやすいマットレスの選び方

  • 適度な反発力があるものを選ぶ(低反発すぎると沈み込んで寝返りしにくい)
  • 横向き寝でも肩が沈みすぎないものを選ぶ(肩が圧迫されると寝返りが減る)

まとめ

要因影響改善策
背骨の硬さ寝返りしづらいストレッチで柔軟性UP
筋力低下体が動かない体幹トレーニング
猫背・円背呼吸が浅くなる胸椎の動きを改善
マットレス寝返りが妨げられる適切な寝具を選ぶ

加齢とともに 「背骨が硬くなる」=「寝返りが減る」=「睡眠の質が低下する」 という負の連鎖が起こります。

しかし、適切な ストレッチ・筋トレ・寝具選び を行えば 寝返りを増やして、深い眠りを取り戻すことが可能 です!

「最近、寝返りが減ったな…」と感じたら、今すぐ対策を始めてみましょう!

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